昨日の記事《人生という旅は道連れがよきぞ ~人は孤独ではない:天上大神》に関連する話になります。
「前世の自分自身が、今の自分の命を救った」という不思議な 実話 です。
10年程前
私がまだハンドヒーリングをさせていただいていた頃のことです。
酷いリウマチに悩まされ、退職を考えているという男性が奥様とご一緒に御見えになられました。
何処の病院にいっても改善するどころか、日々痛みが増して仕事にも支障をきたしているとのことでした。
優しい面持ち、大きな身体の40代の男性(仮名K様)でございました。
何よりもまるでグローブのような力強い大きな手が印象に残りました。
リウマチの症状について御話を伺っているうちにK様の「お母様のこと」がとても気になりました。
意識を集中させると、お母様はすでに亡くなられていることがわかりましたが、死してなおも《心身の痛み》を訴えておられます。
私は、K様にハンドヒーリングを施しながら、K様のお母様の魂にもヒーリングをさせていただきました。
K様のお母様の魂が安らかになるのと同時に、不思議なことにK様の痛みも嘘のように消えました。
現在も元気に働いておられます。
K様と接するにつれ、ある映像が視えるようになりました。
私の額に時々映像が映るという話は、以前の記事で書かせていただいたとおりです。
その額の画面に「森の中で大きな斧を抱え、木を伐っている男性の姿」が映りました。
(ああ、K様の前世は、木こりなのだ)と想いました。
額の画面に映る前世のK様は朗らかな笑顔でこちらに笑いかけ、
「自分は《やすけ》というものです」とご挨拶してくださいました。
その旨は、ハンドヒーリングの後でK様ご夫婦に御伝えさせていただきました。
さて、それから数年後。
K様ご夫婦から 不思議な話 を伝えていただきました。
◇ 絶体絶命の大事故
以下は、奥様のお話を引用させていただいております。
平成28年 3月 15日
夫は仕事で大型トラックの運転をしています。
そんな仕事の帰り道、パーキングエリアでその事故は起こりました。
……気づいたときには運転していた大型トラックの前方がひしゃげて潰れ、
夫は座席とハンドル部分に身体が挟まれた状態だったそうです。
かなりの圧迫で呼吸もできず「……もうダメだ……」と思いながらも、
夫は最後の望みをかけて、「ふっ」とハンドルを押しました。
すると思わぬ隙間ができ、息ができるようになったそうです。
レスキュー隊が出動し、救出後、救急車に寝かされていた本人の姿は、それはもう酷い状態でした。
医師からは24時間経過するまでは急変の危険がある、といわれました。
ですが病院に搬送されて検査したところ、
信じられないことに骨折もなく、内臓にもまったく問題がなかったのです。
結局、おでこと手に軽い切り傷だけで済みました。
本当に奇蹟としか言えません。
…………
……
◇ 生死を分けたのは斧だった
K様ご夫婦に「あのとき、なぜ、助かったのか。あれだけの隙間ができたのか。
先生に視ていただくことはできますか」と頼まれました。
意識を集中すると、事故の様子が視えてきました。
「ふっ」と力をいれてできた隙間は4センチ。
さらに集中すると、車のハンドルとK様の間に4センチほどの厚みがある木の棒が視えてきました。
これはいったい何なのだろうと棒を追いかけ、助手席へと目をやります。
すると、鋼の肉厚な、大きな斧が視えました。
もちろん。こんなところに斧があるはずもありません。
斧。
ああ、木こりの《やすけ》さんだ。
前世木こりであったK様自身が、現在のK様を助けてくださったのです。
最後に木こりの姿が映しだされました。
優しい御顔に大きな身体。いまのK様と面影が重なります。
彼はにっこりと笑って頭をさげ、消えていかれました。
その時に綴らせていただいた実際のレポートがこちらです。
◇ 前世の自分が命を救った
前世の自分自身が時空を超えて、今の自分のかけがえのない友となり、命を救う。
本当に不思議なことですが、これは実話です。
きっと今を生きるK様が、誠実に今を生きているからこそ、
こうした不思議で素晴らしいめぐりの恩と徳を得たのでございましょう。
例え目に見えぬとも、人は誰しも孤独ではありません。
《いつか》を生きた自分自身。
その魂の絆は、何度 輪廻転生を繰りかえしても、絶たれることなく繋がっています。
だからこそ、互いに暖かく手を取りあって、この先の道を歩んでいきたいものと想います。
旃檀
コメント